塗り床リリーフパネルの販売・工事

事業内容

塗床工事

一口に塗り床工事と言っても、使用環境によって安全性や耐久性など、求められる機能が異なります。
今現在塗り床材の種類も豊富にあり、どれを使えば良いのか解らないと言う声もよく聞きます。

また施工時の騒音や臭いや作業時間などに制限があり、条件をクリアした工事が出来るのかお悩みのお客様もいらっしゃいます。
私たちテクノスタッフは、まずお客様が現状の床で困られている事や今後の使用予定等をお聞きするところから始めます。

お客様のご要望を十分理解し、施主様あるいはご利用者様の立場になり、工事方法や適している材料をご提案させて頂きます。その後、予算、日程など、綿密なお打ち合わせを経て、弊社が持っている知識、技術を最大限駆使し、お客様にご満足頂ける床工事をご提供致します。

塗り床の施工の流れ

  • 養生
  • 下地処理
  • 塗り
  • 施工完了

あらゆる施設の床を最適な条件に仕上げる合成樹脂系の塗り床材にはさまざまな種類があります。
また施工時の温度湿度や、下地の含水率等によって、配合が変わり、仕様も細分化していきます。

食品工場や学校給食施設の塗床について 安全衛生管理を考える。

HACCP(ハサップ)

食品を扱う工場や厨房において、近年、製品の安全を確保する衛生管理の手法としてHACCP(ハサップ)を導入する企業が増えてきました。
これに伴い、塗り床材も安全性・衛生性・耐久性の高いHACCP対応のものが採用されています。

※HACCPとは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生する恐れのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析( Hazard Analysis )し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという重要管理点( Critical Control Point )を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法です。(厚生労働省HPより

床においては具体的には下記のような性能を有したものとなります。

  • 安全性滑りにくい、歩行感が良い
  • 衛生性汚れに強い、凸凹がなく清掃しやすい
    洗浄消毒薬品に強い
  • 耐久性剥離しにくい、酸・アルカリに強い
    水・油・湯に強い、摩耗しにくい

また学校給食施設では文部科学省が”早急に計画を策定し改善を図ることが必要な事項”として「施設の新築、改築、改修に当たっては、ドライシステムを導入すること。また、ドライシステムを導入していない調理場においてもドライ運用を図ること。」を挙げています。
ドライシステムとは、水や湯を機器から床下の配水管へ直接流し排水するシステムです。(学校給食衛生管理基準の施工について【文部科学省HP】

直接床に水を流さない為、床が濡れにくく、高温多湿になりがちな環境に対し衛生管理で配慮しています。しかし作業終了後は水洗いを行なっているケースが多いので、ドライシステムの床であってもウエット使用にも耐える床材を選定する事が重要と考えられます。
濡れたらすぐ拭き取り、使用上極力ドライに使用するよう心掛ける事がそのままHACCP管理方法となります。

F☆☆☆☆(エフ・フォースター)

シックハウス症候群の主な原因とされているVOC(揮発性有機化合物)の一つに、ホルムアルデヒドという化学物質があります。
改正建築基準法では、このホルムアルデヒドを放散する建材の使用を、面積で制限しています。
面積制限の広い順に下記のように4区分にわかれており、飛散量が多ければ使用できる面積は小さい(または使えない)という規定です。

  • 規制対象外(F☆☆☆☆)※ホルムアルデヒド発散独度5?/㎡h以下 ※面積の制限なし
  • 第3種 ホルムアルデヒド発散建築材料(F☆☆☆)
  • 第2種 ホルムアルデヒド発散建築材料(F☆☆)
  • 第1種 ホルムアルデヒド発散建築材料 ※使用禁止

発散するホルムアルデヒドがとても少なく、面積に制限なく使用できる建材はエフ・フォースターと呼ばれ、最近では「F☆☆☆☆」というようにラベル表示されています。 塗り床材も、各メーカーのカタログに「ホルムアルデヒド等級区分」が載っていています。

材料の種類

合成樹脂・粉体系

合成樹脂(ウレタン樹脂・アクリル樹脂・エポキシ樹脂など)と無機質粉体(セメント・粗骨材・粗骨材など)を組み合わせたもの

  • 水系硬質
    ウレタン系
  • ポリマー
    セメント系

合成樹脂系

「1液性・2液性」「厚膜型・薄膜型」「溶剤型・水性型」に分類されます。

  • エポキシ系
  • ウレタン系
  • メタクリル系
  • ポリエステル系
  • ビニルエステル系
  • アクリル樹脂系
厚膜型
主剤と硬化剤混合し化学反応により塗膜を形成コテを使って施工(性能を高める為に珪砂やガラス繊維を併用することも)
薄膜型溶剤
有機溶剤を加えて粘度調整 ローラーばけ・はけで施工
薄膜型水性
水を希釈剤として粘度調整 ローラーばけ・はけで施工

施工条件

温度・湿度

施工時の温度と湿度によって、材料の粘度や硬化速度、また材料の配合も変わる事があるため、塗床の施工は温度・湿度がとても重要なポイントになります。

施工時の温度(下地の温度)

塗り床材によって施工可能な温度領域が異なりますので、事前に作業温度を調査します。

施工時の湿度

80%以上の高湿度下では施工上の問題が多い為、通常は作業を中止します。

下地

下地の精度や状態は塗床の仕上がり精度・塗膜の均一さなどに大きく影響します。

新設下地 コンクリート・モルタル下地

塗り床材には様々な反応形態・硬化形態のものがあり、下地の条件によってはこれらの反応・硬化が正常に行われず本来の性能が発揮されない場合があります。

一般的に塗り床材の強度はコンクリート・モルタルの強度よりも大きいため、下地の特に表層強度が十分でないと塗膜の引っ張りに下地がまけて剥離や膨れを引き起こすことがありますので、塗り床の施工における下地の品質管理は極めて重要です。

改修下地

さまざまな工法

平 滑

  • コーティング 工 法
  • コ流しのべ工法
  • モルタル工法
  • ライニング工法

特殊

  • 樹脂コンクリート 工 法
  • ニート工法
  • テラゾー工法
  • 型枠工法
  • 透水モルタル 工 法

仕上げの種類

  • 平滑
  • 防滑
  • 艶消
  • 帯電

維持保全について

日常のお手入れ

・掃除機による除塵
・平滑仕上げならモップ、防滑仕上げならデッキブラシ等で、水や中性洗剤を用いて洗浄
・油、薬品が付着した場合は直ちに適切な方法で除去
床材にもよりますが、一般的に施工後1~2ヶ月程度は水洗いを行わず粉塵のみの清掃とすることが望まれます。施工後、期間をおかずに水洗いすると艶消しや白化などの外観不良が起こるケースがあります。

定期清掃

頑固な汚れの除去や専門的なメンテナンスを要する清掃は月単位などで専門業者に依頼する事が望まれます。(こちらも施工後1~2ヶ月経過した後、実施)

・モップ・デッキブラシ・パット付ポリッシャーなどで洗剤を用いて汚れを落とします。(食品加工場、厨房などの洗浄においては、洗浄後さらに殺菌のために次亜塩素酸ソーダなどの水溶液で殺菌洗浄を行うこともあります)

・汚れ防止、耐摩耗性向上を目的とするワックス掛け。(除塵・洗浄後ワックスを塗布)(帯電防止床の場合は導電性を低下させない専用のワックスを使用します。また塗り床材にあったワックスを選定しないと床材が溶解する恐れがあり、かえって汚れの原因となる場合もあるので注意が必要です)

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